【ギャンブル依存症治療】GA に初参加してみた

私の夫はギャンブル依存症です。

 

夫はギャンブル依存症の治療に

自助グループである GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

通うことを選択しました。

 

理由は開催日時が多く参加しやすいこと、

ゆえに働きながら参加できること、

歴史があるので回復した人が多い(実績)であろうこと。

 

病院は頑なに嫌がったので、施設も考えました。

 

施設に入ってしまえば

じっくりと自分と向き合いパチンコから離れられますが、

 

収入が途絶えることで

施設の費用や私たち家族の生活、子どもの学費(貯蓄)は

どうなるのか夫なりに考えた結果でした。

 

自分でつくった借金は自分で返済する

家族の生活や学費も保障する、

それが夫のプライドでした。

 

そんな夫が GA に参加したときのレポートを紹介します。

今回は夫目線です。

 

参加を迷っている人、

本人に参加をすすめたいときの参考にどうぞ。

 

【ギャンブル依存症治療】GA に初参加してみた

・会場入り

2014 年 9 月。月曜、都内某所。

 

会社を定時にあがり向かった先は GA だ。

会場には 15 分前に到着。

 

ちょっと早かったかなとドキドキしながらドアを開けると、

中にいた数人の視線が一斉に私に集まった。

 

彼らは雑談をしながら椅子を並べている最中だった。

 

今思えば、彼らは「運営」役で、会場の予約や設営、

司会進行などを担当している人たちだった。

 

 

・シェイクハンド

見たことない顔だといわんばかりに、

そのうちの一人の男性が私に近づいてくる。

 

「初めての人ですか?」と聞かれ

「はい」と答えながら私の緊張はすでに MAX に!

 

営業職ゆえ緊張や人前で話すことはなんら抵抗はないのだが、

このときばかりはなぜか「怒られる~~~!!!!」と

ビビりまくり。

 

そんな緊張をよそに

その男性は「よく来てくれました!」と右手を差し出し、

いきなりのシェイクハンド

他の運営の人たちも次々にシェイクハンド!

 

「???」

 

緊張が一気に混乱に変わった私に

「もうすぐみんな集まりますから、少し待っていてください」と

椅子を促してくれた。

 

そして、次回から持参して参加してくださいと、

GA のパンフレットと繋がった証のキーチェーンを渡された

 

そして開始時間が近づくにつれ、

ぱらぱらと人が集まり、ついに GA が始まった!

 

 

・回復ステップ

落ち着いてまわりをみると老若男女さまざまに20名程度

いかにもギャンブル好き!

 

…ではなく、ホントにふつうの人たち

 

GA ミーティングは、ハンドブックの読み合わせから始まり、

司会の人が「回復のための12のステップ」を読み上げる。

 

回復のためのプログラム

1.私たちはギャンブルに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。

2.自分を超えた大きな力が、私たちの考え方や生き方を正常なものに戻してくれると信じるようになった。

3.私たちの意志と生き方を自分なりに理解したこの力の配慮にゆだねる決心をした。

4.恐れずに、徹底して、モラルと財務の棚卸しを行い、それを表に作った。

5.自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。

6.こうした性格上の欠点全部を、取り除いてもらう準備がすべて整った。

7.私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に(自分の理解している)神に求めた。

8.私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。

9.その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。

10.自分自身の棚卸しを続け、間違ったときには直ちにそれを認めた。

11.祈りと黙想を通じて、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。

12.私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力を続け、このメッセージをほかの脅迫的ギャンブラーに伝えるように努めた。

GAギャンブラーズアノニマス ーミーティングハンドブックーより

 

 

「???…これ宗教か?」

 

率直な感想だった。

 

ヤベーところに来ちゃったかなと不安に思ったが、

GA はアメリカが発祥だったことを思い出した。

 

今となっては十分に理解できる

理解度は回復具合にもよるのかもしれない。

 

 

・分かち合いの時間

次は「分かち合いの時間」というものだった。

 

毎回テーマに沿って話したい人が挙手制で

一方的に話すスタイルのようだ。

 

偽名OK、口外しないのが約束らしいから

知り合いにバレることはなさそうだ。

 

他の人はただ聞くだけ。

否定も肯定もしない。

 

特徴的なのは参加者のことを「仲間」と呼ぶこと。

同じ病気を抱え回復を目指す仲間

 

「なぜ自分だけ苦しいんだろう」

いつしかこう思っていたのに、

ここでは同じように苦しんでいる仲間がいる。

 

いや自分より前に進んで回復している仲間がここにいる!

自分だけ苦しいんじゃない!

自分もやり直せるんだ!

 

いつの間にか希望を持っていた

勇気がもてるようになっていた

幸せを望むようになっていた

 

 

 

・希望

そうこうしていると、

「初参加のスーツの方」と私が指名を受けた。

 

他の人の話に感動していたが、初参加の人は紹介されるらしい。

 

パチンコで借金をつくり、

妻にカミングアウトして激怒され、

GA を調べて参加した。

依存症だと認めている、回復したい、と自己紹介をした。

 

 

 

この後はまた他の人の発言を聞くこと約 30 分

(会場によって異なるが、60 ~ 90 分で開催されている)。

 

依存症が原因でたくさんの人に迷惑をかけた過去は変えられないけど、

これからの自分の行動次第で未来は変えられるんだ! 

 

久しぶりに自分に宿ったル〇ィなみの覇気に感動していると、

今度はグレーの巾着が回ってきた。

 

 

・カンパ

司会の人が「いくらでも結構なのでカンパをお願いします」と言った。

 

なるほど参加費は無料なのだが、

法人や財団でないためカンパという形で運営費を調達しているのか…!

 

…待て!

 

私はお金はないぞ…帰りの電車代がなくなる…。

カンパっていくら入れればいいんだ?

 

いったん悩んで、悩むのをやめた。

みんなパチンコ依存症で借金で苦しいのも同じはず。

 

そう思った私はそっと10円玉をひとつ入れ、

「また来る」そう誓い、ササッと会場を後にした。

 

夫:まさし
夫:まさし

GA のあとには希望者のみで集まり、食事やお茶に行ったりするオフ会のようなものもあり、同じ悩みを持つ者同志、交流できます。

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