ギャンブル依存症の夫への8つの対応|家族がやってはいけないNG行動【イネイブリング】

依存症

ある日、突然借金の自白とともに家族がギャンブル依存症であることを知り、対応にぐるぐると悩んでいる人は多いと思います。

 

借金やギャンブル依存症問題は身近な人にも相談しにくいし、家族が嘘ついているかに気になって話ができない…というときに、わが家の経験をもとにギャンブル依存症の家族への対応をまとめました。

 

対応策をどうまとめるべきかもんもんと悩んだのですが、「やってはいけないNG行動」をメインにしました。

 

というのも、依存症には依存を助長してしまう言動が存在するからです。

 

よかれと思って依存症者の助けをしたのに、じつはそれが回復を遅らせてしまう行動だったということが往々にしてあります。これらは「イネイブリング」と呼ばれており、知らなければ誰だってやってしまうくらい身近な行動です。

 

私もガンガンやっていました汗。

 

自分の反省も踏まえ、「こうしよう」ではなく「これ以外なら何でもOK」とした方がわかりやすいと思いまして…参考になれば幸いです。

 

 

ギャンブル依存症の夫への8つの対応|家族がやってはいけないNG行動【イネイブリング】

【1】「一回だけなら大丈夫」が命とり

依存症は真摯に治療に取り組んでいたって依存行動を再開してしまうこともあります。

 

たとえ 1 カ月パチンコをやめていても、2 カ月目にはまたパチンコを再開してしまう人も非常に多いからです。※「スリップ」といいます、一部データによると3年で8割がスリップするとも

 

なぜかといえば、テレビやスマホを見るだけで流れるパチンコの広告、街を歩けば目に入るパチンコ店、スマホ一つで簡単入札など、日本はギャンブルが日常に溶け込みすぎているのです。

 

 

 

当人は日々自分と戦っています。

一人でゴールのないマラソンをもくもくと走っているようなものです。多分。

ギャンブル欲求が出ているときはとても辛いのだと思われます。

 

そんな状態で、苦しそうな当人の前に家族が「ちょっとならいいんじゃない」などと提案したら、本人の努力が水の泡になってしまいます。

 

本人が依存症だとカムアウトしてきたら、まわりの人もしっかりと真剣に受け止めましょう。

 

 

 

 

夫も一度パチンコをやめてから 3 年後にスリップしています。

 

出張先の北海道で接待後に取引先に誘われ、断り切れず「一回だけなら大丈夫、コントロールできるはず」と行ってしまいました(取引先の人は夫がギャンブル依存症だとはもちろん知りませんが)。

 

それから半年で借金をぐんぐん 100 万円も積み上げてしまい、これが原因で別居に至りました。

※信用情報(ブラックリスト)に載っているにもかかわらず、借入OKの金融業者もあります

 

 

 

【2】問題は借金の清算だけではない

依存症の偏見の根が深いと思うのは、依存症という病気ではなく借金の清算が問題になってしまいがちであるということです。

 

借金を清算すれば、もうこりごりと思ってパチンコには行かないだろう」と誤解されているためです。

 

日本は恥は隠すという文化なので、身内の借金は家族にとって最高機密事項に値し、借金で離婚などということになれば、個人にもじっとりネガティブイメージがついてしまうと思われがちです。

 

最近都心では離婚は珍しくないのですが、いまだ地方はこういった考えが残ると思います。

 

借金の肩代わりすることによりなかったものとされ、「パチンコなんてもう行くなよ」と釘を刺しておけばよいなんていうのは全く効果はありません。

 

 

 

本人が自分で稼ぎ返済する、

自分で身のまわりを整え生活する、

他人の立場になって考える、

 

つまり自分のことは自分で行わないと、依存症から回復するとは到底言い難いのです。

 

 

借金を肩代わりしたら「泣きついたら借金を返せた」という成功体験を植え付けるだけで、また借金をつくってくる人もかなり多いと思います。

 

 

 

 

【3】尻ぬぐいをする

アルコール依存症であれば

 

・酔いつぶれて寝ているところにふとんを掛ける

・散らかした空き缶を片付ける

・寝坊したら会社に連絡を入れる

などが当てはまるようですが、

 

ギャンブル依存症の場合は、ほぼ金銭的な問題です。

 

「金銭的なガードをしっかり完璧にして自立できるようぽーんと放置」が望ましい見守り方です。

 

 

 

・お金の無心に応じる

・借金の肩代わり

・生活費の負担

 

本来支払うところにお金を入れずパチンコに使ってしまわないよう、お金を簡単に渡さないよう気をつけましょう。

 

 

特に当人の親は要注意です。

何があっても「かわいいわが子」なのでお金を渡してしまうことがあります。

 

こうなってしまうと、あなたをはじめ家族が頑張っているのに、親が回復を妨げていることにもなるので、義両親にも依存症のちゃんとした理解を求めましょう。

 

 

 

【4】怒る・正論をかざす・お説教

家族を顧みず自由に(見える)生活し、自己中、わがまま、モラハラをし、挙句の果て借金をつくる…なんてことになったら、家族はカチンと怒り心頭のはず。

 

でも、依存症の人相手に怒っても意味はありません。

 

 

それどころか、怒れば、本人が言い出しにくい状態になり、問題がどんどん大きくなっていきます。

 

ガミガミ上司よりも、「わかった」と言ってくれる上司のほうが誰でも相談しやすいはずです。

 

 

 

「無理!」という声がたくさん聞こえてきました笑。

 

わかります。

とっっってもわかります。

 

怒りや悲しみはもちろん胸が締め付けられるほどわかります。

 

ですが、他人にイライラするよりも、あなたの楽しいと思うことをした方が 100 万倍も有意義です。

 

依存症は脳が正常に機能せずなかなか変われませんから、まずはあなたが家族を勇気をもって手放しましょう。

 

「依存症」はあなた一人がどうにかできる範囲を超えています。当人治療はGAや専門病院に任せ、あなたは自分を取り戻すために時間を使いましょう。

 

本来のあなたはもともと怒ってばかりでしたか? イライラするのが一番楽しいですか? 答えは「NO」のはずです。

 

 

 

【5】行動を監視する、疑う

パチンコに行っていないか確認するために疑ったり、GPS をつけたり、尾行したり、行動を報告させたりもいけません。

 

また機嫌を伺ったり、生活を変えさせようとするのもダメです。なぜかというと、人は変えられないし、本人が嫌だと思うだけだからです。

 

ふつうの人でも変えられないことをやってしまえば、本人はストレスを感じ依存行動を助長させてしまいます。

 

 

 

【6】脅す

・GA に行かないと会社に告知する

・離婚をチラつかせる

 

誰だって脅されたら嫌です。安なのはわかりますが、他人にされて嫌なことはやめましょう。

 

 

わかります、夫の借金・依存症問題を肴にすればお酒がどんどんすすむくらい、すっごくお気持ちはわかります!!

 

が、

その不安は自分自身のものですから、依存症者に向けないようにしっかりブロックです。

自分の機嫌は自分で取りましょう。

 

 

家族の会や趣味に没頭するなど、気分転換をうまく活用して依存症者の言動に振り回される生活ではなく、やりたいことや趣味を満喫して、自分自身の生活を楽しみましょう。

 

それが回復の絶対的な近道です。

 

 

【7】期待しすぎてはいけない

「スリップはよくあること」です。

本当によくあることなので、「反省しているから大丈夫だろう」と過信しないようにしましょう。

 

 

信じていいのは、「ギャンブルをしていない日々」のみです。

 

行動や言葉を信じるのではなく、実績のみを信じるようにします。そうすれば「裏切られた」と家族が思うことはぐーんと少なくなるはずです。難しいですけどね。

 

でも、本人だってスリップしたくて、しているわけではないことは理解しましょう。

 

 

 

【8】抱え込むこと

 

怒りたいのに怒れない、パチンコに行ってないと確認したいのに確認できないなど、家族であっても無理を続けていれば辛くなり、鬱や共依存になってしまうかもしれません。

 

もう無理と先にギブアップしないよう、ギャマノン(ギャンブル依存症の家族や友人のためのグループ)に参加してみましょう。

 

匿名で話したことにたいして感想を述べず、批判もしません。

そんな環境で「経験」を分かち合うのです。

 

同じような悩みをもった人が存外多くいることできっと救われると思います。

 

 

ギャンブル依存症の夫への8つの神対応|NG行動まとめ

・一回だけでも再賭はダメ
・問題は借金の清算だけではなく依存行動をやめること
・金銭的にも仕事の尻ぬぐいもダメ
・怒る・正論・お説・教監視・疑う・脅すもダメ
・スリップはよくあること、期待しすぎないように
・抱え込まずに自分の生活を楽しもう

 

知らず知らずのうちにやってしまっていたことはありませんでしたか?

 

 

私はかなり当てはまっていました。

 

問題が生じれば夫をすぐ疑っていたし、よく怒っていました。

期待しすぎていてスリップ時には大激怒しました。

 

何かあれば「離婚」と言っていたし、

さらに義両親はお金の無心に応じていて、

 

なかなかスリップする要素を揃えてしまっておりました。

あはは。

 

 

 

知識がなければ誰だってやってしまいがちですよね。

家族であればなおさらです。

 

 

具体的にどう接すればよいか

今までみてきた8つ以外なら基本何したってOKです。

 

借金をしたからといってご主人を「奴隷」だと思わないように笑。私はそう思っていたら夫が見事にスリップしたので、あなたはご主人を「人」として取り扱ってくださいね。

 

問題は「依存症という病気」であり、本人は悪くないことを踏まえ、ギスギスしないよう挨拶や会話をしましょう。

 

本人は責められることに敏感になっていますから、「どうして?」「なんで?」は使わず、「〇〇してくれると助かる」と伝えましょう。

 

 

また、空気を読むよう期待せず具体的に簡潔に伝えましょう。

 

× またゴミ散らかしっ放し!

〇 ゴミを捨ててくれると助かる

 

またこの機会に依存症について知識をもち、「気持ちはわかる」「心配している」と本人の気持ちに寄り添いましょう。

 

ご自身のキャパがまだ大丈夫で、離婚を本気で考えていないのであれば、本人との関係性を再構築し、本人が相談できる状況をつくったほうが間違いなく賢明です。

 

離婚を決めているなら決行するのみです。

 

家族も辛いと思いますが、振り回されすぎず、楽しい自分の生活を取り戻し、本人とじっくりと対話してみましょう。

 

きっと涙もクマも激減します。

▼ストレス発散には▼

コメント

  1. n より:

    私の主人もギャンブル依存症です。
    いけない行動をしていました…
    反省しています。
    別居中はお子さんとご主人は会われていましたか?
    またたまきさんはご主人とどれくらいの頻度で連絡を取られていましたか?

    • 名尾 たまき名尾 たまき より:

      コメントありがとうございます。
      返信がだいぶ遅くなってしまいまして
      すみません。。。

      別居中も夫が望んで、子どもが嫌がらなければ
      会うのはよしとしていましたから、毎週末会っていました。

      連絡は用件があるときのみで、離婚も視野に入れていたので
      必要以上に連絡を取らないようにしていた気がします。
      これが少ないのか多いのかはわかりませんが。。

      このイネイブリングの記事の対応は
      多分99%のギャン妻さんは経験があると思います。

      知識として知っていなければ
      やってしまいがちなことが多すぎるのです。

      該当していることが多ければ
      ギャン妻さんも「共依存」の可能性が高いので、
      夫より自分の回復を優先させた方が健全なんですね。

      一人でも多くの依存症の方が寛解するように祈っています。

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